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  ManInside  2013-9-16 16:57    ManInside photo gallery Gallery


アンドレアス・グルスキー展
入場料 1500円

2013年7月3日〜9月16日にかけて東京・六本木の国立新美術館で開催されたアンドレアス・グルスキー展。約65作品を展示。

この作家をはじめて知ったのはご多分にもれず、「ラインII」という作品がクリスティーズのオークションで430万ドルで落札されたというニュースで。ライン川の写真をデジタル加工し、ビル群等を除去したというその作品をネットで眺め、その頃はコンセプチュアル・アート寄りのちょっと変わった写真家なのだろうというくらいの認識しか持っていなかった。

その後様々なメディアで「99セント」等の他の作品を目にするうちに、圧倒的な情報量を持つ画面(キャンバス≒視界)内の全ての要素が等価であるような作風と、その背景にありそうな思想が気になっていたところ、ちょうど国内で個展があるというので、行ってみた。

これは本当に素晴らしい個展だった。「ラインII」や「99セント」といった、ある意味センセーショナルな話題となった作品以外に触れることができたので、この作家をより良く理解できるようになった。また、初期の「ガスレンジ」にはじまり、1990年の「東京証券取引所」での「群衆モチーフ」の導入を経て現在に至るまでの作家の進化もよくわかった。

個々の作品についての感想は差し控えるが、この展覧会で私が痛感したのは、いかに私達一般人の表現活動が「記号」に縛られてしまっているか、ということだった。ここでの「記号」は「体験」の反意語である。

例えば、

「グルスキーの『ツール・ド・フランス I』は何十人もの選手と何百人もの観客がびっしりと写っている作品で、山の麓から山頂まで、普通の写真ではありえないライティングの光景が、普通の撮影では微妙に実現できない感じのパンフォーカス加減で拡がっている」

というような「言葉による説明」が「ツール・ド・フランス I」という作品の「記号化」であるのは言うまでもないが、307x218.9x6.2cmのこの作品の縮小版を雑誌や写真集の1ページで、あるいはウェブブラウザーで眺めても、それすらやはり「記号の鑑賞」という水準を出ていない。

国立新美術館でグルスキーの作品を前にして、「この人の作品は、この大きさで見ないとわからない」と私は思った。それは単純に「大きいサイズで見なければいけない」ということではないし、作品のコピーではなくオリジナルを見なければいけない、ということとも、ちょっと違う。作品を製作するにあたり、あるいは鑑賞するにあたっては、「適切な大きさ」というのがあり、その「適切さ」は作品に内在している(作品のテーマがそれを決定する)ものだと思う。グルスキーの多くの作品の場合、作品が要求する「適切な大きさ」がかなり大きいもので、作家はその大きさで製作しているし、こういう展覧会以外に作品の本来の大きさで体験できる空間はない、と思った。

また、例えば写真作品を製作するにあたり、「横幅1280px」とか「A3で印刷」みたいな発想を最初から持っているとグルスキーのような作品は絶対に出てこない(笑)という素朴な発見もあった。「バンコク」シリーズで川に浮いている小さい小さい「雑誌ナイタイ」や空き瓶の質感は、A3では絶対に無理。作品のサイズは作品によって内側から決定されるべきなのではないか、と思った。

65作品のうち、個人的に特に印象に残った作品は「シカゴ証券取引所」・「ニャチャン」・「F1ピットストップIV」・「フランクフルト」・「ピョンヤンI, V」・「ツール・ド・フランスI」など。いずれも圧倒的な数の人や圧倒的な情報が画面を埋め尽くしていて、その全ての個別の要素が等価でフラットな感じで存在しており、写真的な用語では「パンフォーカス」とも言えるのだが、「パンフォーカス」などという言葉では物足りないというか、我々が「パンフォーカス」という言葉を口にする時、実はそれは本当の「パンフォーカス」ではないのではないか、と思わされるような作品。

ネットではじめて「ラインII」を目にした時に持った、やや冷たいコンセプチュアル・アート寄りの写真家なのかな、という印象は完全に消えてしまった。また、作品を眺めているうちに不思議とアンディ・ウォーホル、ルネ・マグリット、ジャクソン・ポロックといった現代美術・絵画作家のことを思い出してしまい、その意味でも豊かな体験だった。現代美術の様々な文脈で鑑賞できるおもしろい作家だなと思った。ポップアート、シュルレアリスム、抽象表現主義等々、全部入りみたいな作家で、ちょっとびっくりした。

65の作品の展示のされ方もかなり工夫・計算されている感じで、とても良かった。また、会場には比較的若い人が多く訪れていて、なおかつグルスキーの作品群がダイレクトに訴求している印象を受けた。あちこちから「これはすごいww」という感じの反応が聞こえてきた。

なお美術館の帰路、傘置き場だの、周囲のビル群だのがグルスキー的な光景に見えたのは言うまでもない。それもまた新鮮な体験だった。

価格評価→★★★★★
総合評価→★★★★★

  ume3126  2013-9-16 21:07    ume3126 photo gallery Gallery


アンドレアス・グルスキー展
【入場料】
1,500円
(雑誌IMAの懸賞で招待券を頂いたため¥0でした)

行ってみたい!でも、自宅から片道4時間掛かるし…と悩んでいましたが、雑誌の懸賞で見事に当選した為、
家族を引き連れて、観に行くことができました。

ManInside様のように上手く表現できませんが、自分の感じたことを書かせて頂きます。

元々、すべてを等価値で表現したニューカラー的な写真が好きな人は、必見だと思います。遠くも近くも全て詳細に描写されていて、
巨大な作品を、後ろに下がって全体的な構図に感嘆し、近寄ることで見えてくる一つ一つの詳細にさらに驚かされます。

同行した家族(写真に興味なし)が、「合成写真はあまり好きじゃない」と言っていたのですが、
写真のデジタル加工技術を究めることに興味を持たざるを得ない、スティッチングや、歪みの一切無い、
美しい画像を観ることができて、大変刺激を受けましたし、これから写真を趣味にする上で、
デジタル加工は無くてはならないものだと、とても肯定的に捉えることができました。

上記、ManInside様も仰られている通り、オリジナル作品を観ることに凄く価値があると思います。
全て観終わり、出口では「展示会図録」を販売していたのですが、出版物では、この感覚は得られないと思います。

自分が普段拘っている構図について、特にそのカメラ/レンズによって出来上がる「フォーマット」に試行錯誤しているものですが、
このような形で、完璧な直線、完璧な配置、完璧な構成を見せてもらえることで、そのフォーマットの概念が取っ払われる思いがしました。
ただ、同時に、そのフォーマットの「制約」を楽しんで撮影しようという気持ちも大いに感じさせることになりました。

いずれにしても、「写真の可能性」に対する認識が変わる、貴重な体験が出来ました!
東京は終わってしまいましたが、大阪でもやるみたいですので、未体験の方は是非!!

価格評価→★★★★★
総合評価→★★★★★





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